新潟県上越市による公共施設の見直しで本年度中に廃止される方針が明らかになった国府1の上越青少年文センター。廃止のニュースに、ツイッターやフェイスブックには懐かしんだり、惜しむコメントが多くみられた。建物に入ると「案内ロボット」がいて、今見ると新鮮さすら感じるレトロな科学展示が特徴的な施設だ。
1階は科学展示。入り口には案内ロボットがおり、ボタンを押すと目が光り、体を左右に動かしながらしゃべる。隣にはケプラーの法則を説明する鉄球が楕円軌道を描く展示などがある。ボタンを押す速さを競う敏捷テスト、バランステスト、赤外線暗視装置などさまざまな科学展示がある。
青少年文化センターは1971年の建設で、展示はいずれも古い。廃止方針を市議会に説明した土橋均総務管理部長(54)は「私も子供のころ足しげく通ったものだが、そのときと展示内容はほとんど変わっていない」と自身の経験を語った。
このほか理科室、美術室、図書室、工作室のほかプラネタリウム、体育館もある。
建物は老朽化による雨漏りが激しく、2階にはあちらこちらにバケツが置いてある。
入場無料で、プラネタリウムも無料。開館時間は土日曜日、祝日が午前9時~午後5時で、平日は午後1時~午後5時。