上越市内最古の薬局 創業148年シンケイ薬局が閉店

新潟県上越市南本町2の老舗の薬局「シンケイ薬局」が2018年9月30日閉店した。1870年(明治3年)の創業で、現存する薬局としては上越市内で最も古いという。

閉店した「シンケイ薬局」
シンケイ薬局2

同店は高橋慶治郎氏による薬種問屋「信慶しんけい商会」が始まり。高橋氏の実家は酒造店「信慶醸造場」で、その隣に薬局を開いた。高橋氏は後に衆議院議員を務めており、実家の酒造店は、現在の妙高酒造の前身。

創業から148年。昔ながらの対面販売で薬の処方をはじめ、医薬品や化粧品の販売、健康相談なども行っていたが、近年のドラッグストアの増加による客の減少や社長の高橋弘文さん(84)が体調を崩し、後継者もいないことなどから閉店したという。妻の順子さん(78)は「歴史のある店なので残念だが仕方がない。長年のご愛顧に感謝したい」と話している。

シンケイ薬局

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